【ばらかもん】意味とは!?五島列島の方言ではどんな解釈なの!?
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アニメ化もされている人気作品「ばらかもん」のタイトルの意味ってどういったものなのでしょうか?
そもそも舞台となる五島列島ではどう言った方言があって、どう言った時に使われているのでしょうか?
本ページでは、そんな疑問を解消するために「ばらかもん」がどのような意味合いで使用されているのかをご紹介していきたいと思います。
その他にも五島列島における方言などを合わせてご紹介していきたいと思います。
・五島列島では様々な方言が使われている。
ばらかもんの意味とは?タイトルにどんな解釈が!?
ばらかもんは、
ガンガンパワード(スクウェア・エニックス)にて読切連載後、
ウェブコミック配信サイト「ガンガンONLINE」にて連載された作品です。
また「月刊少年ガンガン」でもWEBと同様の作品が連載されていました。
作者は、ヨシノサツキ先生。
さらに、スピンオフ作品として、
「はんだくん」が月刊少年ガンガンにて連載されていました。
スピンオフ作品を含めると累計発行部数は、600万部を突破しています。
またアニメ化もされており、
2014年7月〜9月までの期間に放送されている他、
スピンオフ作品「はんだくん」もアニメ化されて、2016年7月〜9月までの期間に放送されています。
本作は、
作者自身の出身地でもあり、居住地である長崎県・五島列島を舞台に、
都会で育ったの書道家・半田清舟と島民の交流を描いています。
そんな「ばらかもん」ですが、
このタイトルの意味って一体、なんなのでしょうか?
それとも別に意味はないのでしょうか?
ばらかもんの意味は「元気者」
では、まず結論から言います。
タイトルでもある「ばらかもん」の意味は五島列島の方言で「元気もの」という意味があるそうです。
なるほど。と思った方もいるのではないでしょうか?
ちなみに、
方言で「ばらか」というと、「元気」という意味があるそうで、
それにもんをつけて「元気者」という解釈のようです。
実際に、五島列島では日常で使われる方言のようで、
この土地出身の方であれば、誰もが知っているようなものみたいです。
そういえば、本作に登場する主人公の「琴石なる」は、
女の子ながら、とっても元気で明るく、自由奔放な性格ですよね。
作者がどう言った意味でこのタイトルをつけたのかは分かりませんが、
作品をご覧になった方であれば、なんとなく理解ができるような気がしますよね。
ばらかもんでの「ジュノンボーイ」の意味について
ばらかもんの作中では、なるが東京からやってきた半田清舟に対して、
「兄ちゃん、ジュノンボーイか??」と聞くシーンがあります。
恐らく、このシーンで五島列島では何か別の意味があるのか?と気になったファンがいたのでしょう。
ちなみに、
このなるの言った「ジュノンボーイ」と言う意味合いですが、
「ジュノンボーイ=カッコいい」と言う意味のようです。笑
なるは、
「ジュノンボーイはカッコいいんだって!!」と山村美和に聞いたらしく、
カッコ良かった彼を見てそのように言ったのでしょう。
その後、「いきなり失礼だろ」と怒られるも、
「この人は書道の先生だ」と言いて、なるが「なるほどな郷長!!」と言い、
「字のかけるジュノンボーイだな」と発言しています。笑
なるの中では、
半田清舟は、「ジュノンボーイ」(意味=カッコいい)なのでしょう。笑
アニメ「ばらかもん」の各話のタイトルの意味一覧
実は、アニメ「ばらかもん」では各エピソードのタイトルにも五島列島の方言が使われています。
実際にどう言った意味合いがあるのかをあらすじと共にご紹介しますので是非ご覧ください。
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第1話 | ばらかこどん | 元気なこども |
第2話 | やかましか | うるさい |
第3話 | ひとんもち | 人の餅 |
第4話 | しまんおんつぁんどん | 島のおじさんたち |
第5話 | うんにおえぎいっ | 海に泳ぎ行く |
第6話 | よそんもん | 都会の人、五島じゃないところから来た人 |
第7話 | ひさんいを | 石鯛 |
第8話 | オンデ | 念仏踊り |
第9話 | おけがまくっちした | 大けがしそうだった |
第10話 | だっちいこで | 一緒に行こう |
第11話 | 東京にいます | 東京にいます |
第12話(最終話) | かえってきてうりしか | 帰ってきて嬉しい |
第1話「ばらかこどん」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第1話 | ばらかこどん | 元気なこども |
東京で“ある事件”を起こしたイケメン書道家・半田清舟(小野大輔)。雑音から離れ書道と向き合うため、身寄りのいない島に一人で生活することに。海と山がきれいで人口が少ない小さな田舎町。借りた家は、汲み取り式便所にバランス釜のお風呂、ネズミが走るボロ屋…そんな家には、元気過ぎる小学1年生のなる(原涼子)が秘密基地として遊んでいた。一人になりたいのに一人になれない、半田の慌ただしい島生活が始まる。
第2話「やかましか」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第2話 | やかましか | うるさい |
かつて秘密基地だった半田清舟の家に、なるだけではなく中学生の美和(古木のぞみ)やタマ(大久保瑠美)も上がり込むようになり、書道も邪魔され翻弄される半田。その島のメンバーの一人、高校3年生のヒロシ(内山昂輝)は、勉強も運動も何をしてもオール3のミスター平均男。才能がないと嘆いていると、半田の書道部屋からあるものを発見する。ヒロシの心に火をつけた半田のあるものとは?“才能”とは、いったいなんなのか。
第3話「ひとんもち」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第3話 | ひとんもち | 人の餅 |
タマには誰にも言っていない“ある秘密”があった。そのことが半田にばれて島中の噂になったら大変なことになる!中学生女子の妄想は膨れ上がり、今にも破裂寸前!一方、半田清舟は書展の結果が惜しくも準賞で、大賞を逃してしまう。ひどく落ち込み自暴自棄になる半田に、なるは「もちひろいに行こう」と誘う。新品の船を海に下ろす際に船から餅をバラまく行事。半田がその行事から得た、書道の新しい価値観とは…。
第4話「しまんおんつぁんどん」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第4話 | しまんおんつぁんどん | 島のおじさんたち |
完全にスランプに陥った書道家、半田清舟。島に来てなんの成長も感じないことにイライラが募る。そんなとき、美和の父親に「船の側面に船名を書いてほしい」と頼まれる。筆ではなく刷毛、墨ではなくペンキ、紙ではなく丸みを帯びた鉄板…。なるやひななど、島の子どもたちが囃し立てる中、失敗は許されない一発勝負に緊張する半田。そのとき、なるはとんでもないことをしてしまう!半田は納得のいく文字を船に書けるのか?
第5話「うんにおえぎいっ」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第5話 | うんにおえぎいっ | 海に泳ぎ行く |
船の側面にペンキ文字を書いたおかげで、何かを掴みかけている半田清舟。この日は子どもたちの海水浴に同行することに。島の海は穏やかだが、ごつごつした岩場を走り回ったり、タコを生け捕りしたり、まるで野生児のようにはしゃぎ回る子どもたち。完全に保護者気分でのんびり見守る半田だが、目を疑うような光景を目の当たりにする。半田が島に来て約1ヶ月、ようやく島の一員になったような、ある日の出来事。
第6話「よそんもん」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第6話 | よそんもん | 都会の人、五島じゃないところから来た人 |
半田清舟の仕事仲間であり唯一の友人である川藤(諏訪部順一)が、高校生の神崎(梶裕貴)を連れて島にやって来た。神崎は以前、書展で半田を破り大賞を取った新進気鋭の若手書道家。半田に憧れて書の道を志した神崎だが、半田の島に来てからの書に違和感を覚えていた。腹黒く不躾で、容赦なく半田につっかかる神崎。そこには、神崎を連れて来た川藤の目論見があった。半田が島で掴みかけている書とは?
第7話「ひさんいを」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第7話 | ひさんいを | 石鯛 |
半田清舟と島の子どもたちは、「島を満喫したい」という川藤と神崎の希望を叶え、釣りに連れてくる。そういうことじゃないんだが…と不満たらたらの二人。ヒロシは“ひさんいを”を釣ると意気込むが、“ひさんいを”とは一体なにか?釣りの最中、半田と川藤と神崎の会話は書道論になり、川藤は基本に忠実なことではなく、新境地を開くことに価値があると力説する。半田たちは“ひさんいを”を狙う針に、新境地のヒントを見出す。
第8話「オンデ」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第8話 | オンデ | 念仏踊り |
この日は、なるの誕生日。半田清舟は、なるへのプレゼントとしてカブトムシを捕まえに行くが、そこにはケン太たち島の悪ガキが先回りしていた。へたれ半田VS悪ガキの真剣勝負の行方は?
お盆のある日、半田となるは墓参りへ行くことに。墓で花火をやったり、念仏踊り“オンデ”など、東京とは違う風習に戸惑う。島の人たちの温かい心に触れ、心地の良さを感じる半田だが、それはなるも同じ気持ちであった。
第9話「おけがまくっちした」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第9話 | おけがまくっちした | 大けがしそうだった |
鳴華院書展の締め切りまであと2週間。半田清舟は未だ書くべき書が見つからず、徐々に焦りが出てくる。そんなことはお構いなしに半田を連れ回す島の子どもたち。ドッヂボールや川で遊び、今日も不毛な一日を過ごしてしまったと後悔しながら歩く帰り道、半田は足を滑らせ崖下に転落、遭難してしまう。心細く怯える半田が真っ暗の中で見たものとは?島に来て初めて書けた渾身の作品が、ついに完成する!
第10話「だっちいこで」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第10話 | だっちいこで | 一緒に行こう |
半田清舟は渾身の作品『星』を書き上げ、これを書展に出す決意をする。島に来て初めて納得のいく字が書けて、晴れやかな気分だが同時に評価される不安も襲ってくる。なるは、そんなウジウジした半田の気持ちを知ってか知らずか、町の夏祭りに誘う。金魚すくいや焼きそば、太鼓のリズムに、なるやひなは大騒ぎ。そんな光景を微笑ましく見守るが、半田には“ある思い”があった。巨大な花火が打ち上がる中、半田は静かに決意する。
第11話「東京にいます」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第11話 | 東京にいます | 東京にいます |
なるはいつものように半田の家に来ると、荷物がなく半田の姿もない。半田は島の誰にも告げず、東京に帰っていた。高層ビルに満員電車、着慣れないスーツで向かった先は、川藤が営む画廊。半田の書を一目見ようとやって来た館長と、あの事件以来数ヶ月振りに顔を合わせる。館長は半田の書をじっくり見ると、半田はその沈黙に耐えられず、とんでもないことをしてしまう!一方、島ではなるたちが半田の帰りを信じていた。
第12話「かえってきてうりしか」
話数 | タイトル | 方言の意味 |
---|---|---|
第12話(最終話) | かえってきてうりしか | 帰ってきて嬉しい |
半田清舟は、鳴華院書展に書を出品し島に帰ろうと思っていたが、そこに母が立ちふさがる。島に行ってから様子がおかしくなったと母は訴え、断固として島行きを許可しない。一方、島ではなるたちが半田の帰りを待ちわびていた。帰ってくる時をシミュレーションして、今か今かと心を躍らせる。半田は島に帰ってくるのか?出品した作品『石垣』の書展の結果は?島を想う気持ち、半田を想う気持ちが重なる、感動のエンディング。
ばらかもんの舞台「五島列島」の方言について
ばらかもんの舞台となっている長崎県・五島列島で使用されている方言を簡単にまとめてみました。
作品を知って、実際にその土地ではどう言った方言があるのか気になっているという方は是非ご覧ください。
自分・人に対する方言一覧
方言 | 方言の意味 |
---|---|
あが | お前・あなた・きみ |
あがだ | お前たち・あなた達 |
うな | あなたは |
うん | あなた・お前 |
おっが | おれ、私 |
おっだ | 私は |
かか | 母親 |
こっぱ | 未熟者 |
こどん | こども |
ごろっと | みんな |
じんじ、ばんば | おじいちゃん、おばあちゃん |
とと | 父親 |
なっびひ | よく泣く子 |
のぼせもん | 軽薄な人 |
のぼせもん | お調子者 |
ばん | 兄・おじさん |
わたひ | 私 |
感情の方言一覧
方言 | 方言の意味 |
---|---|
あっぱか、あっぱよ~ | 怖い、びっくりした時 |
えずらっか | 恐ろしい |
えずらしか | 気味が悪い |
がっぱ | がっかりする |
こんがあちゃ | このやろう |
せからしか | うるさい |
たまがった | びっくりする |
つんだっか | かわいそうに |
とうじんなか | 寂しい |
ばらか | 元気 |
ひっだか | 腹が減った |
やじらっか・やじらしか | 面倒くさい |
みじょか | 可愛い |
はえー・ばえ~ | わあ(感嘆) |
その他の方言一覧
方言 | 方言の意味 |
---|---|
あんなか | 危ない |
いさっちょ | かっこつけている |
いなか | ダメ |
いっでんかっでん | いつでも |
いっじゃろ | 何日も |
いっちょん | ひとつも |
うっちゃく | 落ちる |
うんにゃ | いいえ |
うんたか | 重たい |
えずらっか | 恐ろしい |
おおばんげな | 大袈裟な |
おおどか | 横着 |
おろよか | 粗末 |
およ | はい・いいよ |
おもひろか | 面白い |
きっか | 疲れた |
ぎばる、ぎばっ | 頑張る・よく働く |
きなはれ | 来なさい |
けんまか | 小さい |
げっさか | 下品 |
ごっつ | ご馳走 |
こっぱ | 未熟者 |
こんかな | 来ませんか |
こんまか | 小さい |
さるく | 歩く |
ざまな | 沢山・すごく |
じゃっか | 汚い |
じゃばって | でも |
ずって | 横にずれて |
せんかな? | しませんか? |
そこんにき | そこの付近 |
そびく | 引く |
たまがった | びっくりする |
ちんたか | 冷たい |
ちんぐ | 仲良し |
つっぱる | 水に落ちる |
づんだれ | 鼻水 |
てってこあまっ | 持て余す |
とびひか | 久しぶり |
どぎゃんか | どうですか? |
なんちな | 何ですか? |
なんのそん | 否定 |
ぬかす | 言う |
ぬっ | 寝る |
ぬっか | 暖かい |
ねずむ | つねる |
のぼせもん | 軽薄な人 |
のんぺ | 酒飲み・のんべえ |
のぼせもん | お調子者 |
はばしか | 激しい・ひどい |
はまんくら | 砂浜 |
ばるっ | 暴れる |
びっしゃ | 沢山 |
べべんこ | 子牛 |
へっぱ | 嘘 |
ほげる | 穴が開く |
まっちょけ | 待ってて |
みじゃける | 崩れる |
みん | 水、耳、右 |
みたんなか | 見っともない |
むんかしか | 難しい |
めんだひか | 珍しい |
よかかな | 良いですか? |
ばらかもんの意味と方言についてまとめ
本ページでは、
2014年にアニメ化もされた人気作品「ばらかもん」のタイトルの意味や、
舞台となる五島列島の方言についてご紹介させていただきました。
最後に今回の内容をまとめていきたいと思います。
- ばらかもんは、「元気者」と言う意味。
- 五島列島ではこの土地でしか使われていない様々な方言がある。
- ばらかは「元気」、もん「者」と言う意味。
- なるが使った「ジュノンボーイ」はカッコいいと言う意味。
いかがだったでしょうか?
恐らく、本作をご覧になって五島列島に興味を持ったと言う方もいらっしゃるでしょう。
作品の各エピソードのタイトルにも方言が使われている他、
作中でも方言が度々登場するので、気になってしまったと言う方も多いはず。
全く意味のわからない方言もあれば、
なんとなく予測ができるようなものまであってとても興味深いですよね。
字だけで見るのと実際に聞くのでもまた異なるでしょうけど。
現地の人が話す本場の方言は、
もしかしたらもっと鈍りや癖があって聞き取り難かったり、
意味がわからないこともあるでしょうけど、それもまた良いのです。
是非、ばらかもんをご覧になる際には方言にも注目してご覧になってくださいね。
(c)ヨシノサツキ/スクウェアエニックス・「ばらかもん」製作委員会
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